R5 いよいよ

母が倒れてひと月、毎夜の病院付き添い泊の疲労と心労ですっかり参っていたが、落ち着く所に落ち着いたと言うか二週間ほど前に大分の兄が務める病院の系列の施設に入所してもらった。今夜も兄から母の近況を知らせてもらい、漸く人心地する気持ちだ。とはいえ、やはり身近にいた母の存在が遠いところに離れたという切なさは未だ消えることなく、ああもすればよかった、こうもしたかった、と思えば止めどなく目に溢れてくる熱いものがある。
北関東では未曾有の大災害であるのに、このような大事に中って未だ私事の小事に煩悩するのも我ながら情けない話だが、目の前の事象がもっともリアリティのあることも事実なので被災された方々には申し訳ないことである。
数日前よりいよいよ春の兆しが巷に溢れるようになり、あちこちで桜開花の知らせも聞かれるようになった。そして個人的にも嬉しい知らせが今日届けられた。
「R5のフレームが入ったけど見に来る?」

限定色のイエロー、サストレカラーだ。

形状で目を引くのは何と言ってもチェーンステイの細さだ。また成形加工精度が恐ろしく高いそうで、ヘッドチューブ下椀と超軽量フォークの間隙は殆ど無いに等しい。セットになるローター3Dクランクがまた良い作りで非常に軽い。それもあって店長の話では組み上がりで6キロを下回るらしい。
もしかしたら17日の八ヶ岳に間に合う可能性も出てきた。

とはいえ、肝心の我が身が如何ともし難い。
店から帰って何とか一時間、ローラーは漕いでもみたが。