Sakura 2011


すぐに書き込むつもりだったのが、いろいろ出来事があったり仕事だったりで忙しく今日になってしまった。
一昨日、午前中だけだったが、家内と二人で花見に出かけてきた。京都の金閣寺近くの駐車場に車を停め、先ずタクシーで向かったのは原谷苑。さすが高い入園料を取るだけあって園内は見事桜色だ。

枝垂桜は一般のソメイヨシノよりも色が濃い。しかもここは桜のほかにレンギョウユキヤナギ、ボケ、ミツマタ等が咲き乱れておりその赤や黄や白の色彩が桜色と合わさって錦織のように見える。

桜より一段と鮮やかな吉野ツツジ。まさにショッキングピンク。目が痛い痛い。

こちらはもっと鮮やかなお人。この方も一般の見物客で、全身で春を表現されていた。内緒だが結構お歳であった。

もう空が隠れてしまう勢いで桜色である。

その空はまさしく花曇り、絶好の花見日和である。実は青空に桜は映えない。コントラストが強すぎて黒ずんで見えるからだ。桜は曇りに限る。

一時間以上滞在し、またタクシーで来た道を引き返す。実は原谷苑には自家用車進入禁止、バスの便も少なくもっぱら足の便はタクシーになる。何せ金閣寺の北、一山越したところにある。原谷は高校生だった私の自転車練習コースであったのだが、記憶の中には何やら寂しい佇まいが残っている。一昔前には市営の火葬場があり、幾分そのせいかも知れない。が、今や春はこの原谷苑での花見が私には恒例になっている。
タクシーで平野神社へ向かう。

こちらも満開である。平日でも人でごった返している。拝観無料だからであろうか。しかしなかなか太っ腹な神社である。

この枝垂桜は有名らしい。沢山の人が見物している。

この情景こそ平野神社。いや日本の花見であろう。

空気まで桜色になった感じだ。今年の春は色々煩瑣なことが多く、また大震災もあって気持ちが打ち沈んでしまい花見なぞ出来るとは思いもしなかったが、やはり毎年の行事をこうして行うことは喜ばしいことだとつくづく思いながら境内を去った。

昼食は家内と二人なので奮発して岡崎、六盛の手桶弁当を当てにしていたが、団体客が大勢で入れず。あきらめて京都ホテルオークラのレストランでランチ。ここでは入園式帰りの家族が多く、いつにない騒がしさに辟易しながらの食事だったが、これもまた春の恒例かも知れない。