GUZZIで伊吹山を描きに行く

グッティのオプション部品がイタリアから届いたので早速ディーラーで取付けてもらった。パニヤバッグとコンフォートシートである。実はあとウインドスクリーンとタンクエンブレム(どうも今の赤い楕円形のは気に入らないので)も頼んでいるのだが入荷がゴールデンウィーク開けとなるらしい。イタリア時間はこんなものと理解しないといけない。
ということで晴天になった今日は幸運なことに休日、農繁期前の貴重な時間だし有効に使いたいと以前から描きたかった伊吹山をスケッチする目的で水彩道具とカメラをパニヤバッグに詰め込んで,ひとっ走りしてきた。

コンフォートシート、MOTOGUZZIのロゴは白ではなくエンボス加工である。これはこれで落ち着いた感じでいいものだ。座り心地はちょっと固めだが今日一日走り終えてみてお尻や脚に痛みや痺れなど一切なかったことを思うと,このシートの出来は良さそうである。それにローダウン仕様で実質シート高は800ミリを切るので短足の僕にはとても有り難いのだ。

パニヤバッグは分厚い合皮製でインナーバッグ付き。クラシカルな雰囲気はV7にピッタリだ。容量も見た目以上にかなり大きく、水彩道具、カメラを積んで一泊程度の着替えも余裕で入る。スケッチツーリングが楽しみだ。マフラーは最初気に入って取付けたラフランの赤い風車マフラーだったが音が大きいのと低速時にやや不安定になるので思い切ってノーマルに戻してある。
じつはウインドスクリーンさえ無いまったくのネイキッドに乗るのはものすごく久しぶりなのでやや違和感を感じてしまった。高速ではやはり風圧が強くて80km〜100km/時以上だと不快である。とはいえこのバイクは飛ばすタイプじゃないので、というか飛ばせないのでこれくらいの速さがちょうど良いのであるが。はやくスクリーン届かないかな。

BMW1200GSからの乗り換えとは普通考えられないだろうな。自身少しは後悔の念もあった。1200ccから750ccにスープダウンしただけじゃない性能的にもガンダムからいきなり鉄人28号に戻ったようなものだから。だが元々グッティが好きでそのエンジニアリングの思想を知るうちに、今はこれで良かったんじゃないかと思えてきた。アイドリング時にスロットルを捻るとブルンと右に倒れかかってくるしドコドコと粘るエンジンフィールも楽しい。おまけに車体が軽いので取り回しが楽、それに縦置きVツインの高い重心のおかげでコーナーを面白いようにトレースできる。目線に向かって曲がってくる感じである。余計な力がいらず楽しい。
それなら何故以前V7を手放したのか?実はちょっと非力だったのです。走らなさ過ぎた。でも今度のV7スペシャルはエンジンが新しくなり同じ排気量ながら10Hpアップの50Hpに。これが案外大きくて加速が随分力強くなったと思う。それとタンク形状が若干変わって(外からは殆ど同じ)ガソリン容量が17リットルに増えたのも大きい。燃費も実質24km/Lとこれも改善されて距離を稼ぐツーリングもこなせるようになったことも大いに食指を動かされたのだ。

伊吹山はしっかり見えた。雄大である。最近無性に大きなものを描いてみたかったので持ってこいの題材である。

一時間半、気持ちよく描いた。
帰りは下道で信楽回りで宇治を通って帰ったが大久保近辺で酷い渋滞に遭い難儀した。