710g 軽量イーゼル完成

今日から師走ですね。衆議院解散選挙で第三極の政党乱立という混乱もあり本当に慌ただしい年末になりそうですね。
それにしても一年が早く経ってしまうように感じます。これは一年が年齢分の1という長さで十歳の子供なら10分の1、八十歳だったら80分の1となるためなんだそうです。ただどうも僕にはそれだけではないように思います。人生の残された時間がだんだん少なくなってくる焦燥感が余計一年を短くさせているのではないでしょうか。
大乗仏教の見解のひとつ唯識論によれば、この世はただ(唯),識の作用のみで存在していると説きますので、僕の意識(正しくは五種の感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)に意識、未那識、阿頼耶識を加えて八識)がなくなれば即ちこの世界も消滅することになります。諸法空相というのですが、なかなかここまで観ずることが出来ない僕は、日々悶々と暮らすばかりです。

先日、同好会の皆さんとスケッチに出かけてきました。先月も訪れた神戸元町。今回は栄光教会を描くつもりで行きました。天気も何とか大丈夫でそんなに寒くもなく良いスケッチ日和でしたが、ちょっと辛かったことがあったんです。
なにしろ肩に掛けた荷物が重いんです。今回も公共交通機関で出かけたんですが、帰りのバス停から自宅までが重かった。
いったい何が荷物を重くしているのか、スケッチブック(F6)、水彩道具、水(500cc)は外せないので、残るはイーゼルと椅子なんです。で、計ってみました。イーゼルホルベインWL-63で軽量とはいえ980g、専用イーゼルテーブルも350gあります。それに折り畳み椅子675gで合計2005g。道具以外に2kgもの重さを担いでいたらそら重いわな。
これはなんとかしたいと思い立ったら善は急げで、何とか作ってみました。

とはいえ、費用はかけたくないので全て手持ちのモノを使ってみました。

棚の奥に眠っていたカメラ用の三脚(LPL製 トラベラー)にサンフラワーペーパー八つ切りの一回り大きく切ったスチレンボードを二枚重ねて貼ったものを取付けました。これで強度はなんとかなるでしょう。

この三脚のネジは勿論カメラ用のネジサイズ(所謂「細ネジ」)なのですが、これがW1/4というインチサイズなので、これを受けるナットがホムセンでも売っていないんですよね。でも実は何かの役に立つだろうと何年も前にこのサイズの爪付きナットを買ってあったので、シナベニヤを適当に切ったものにドリルで穴をあけ(ついでにニス塗りも)そいつを打ち込んで無事に解決。
作業時間40分くらいで出来上がり。重さを量ったら710g!大満足です。

これにキャンプで使っていたドッペルギャンガー製の最軽量折り畳み椅子(253g)を加えて合計963g。

1kgちょっとの軽量化に成功しました。これで身も心も軽くなってスケッチが出来そうです。

追伸:今、ヤフオクで調べてみたら即決1000円以下でもっと軽い三脚がありました。なんと300g台でそうなるとあと200gは軽くなります。作りはちょっとショボそうですが、絵を描くくらいなら十二分だろうと思われます。落札しようかな。