懐かしの京大農場

最近は出かける際、鞄の中に小さなF2のスケッチブックを入れて歩いている。それにコンパクトなWinsor & Newton の24色セット、鉛筆。
昨日もそれでカーディーラーまで話をしに行っていた。おっと、仕事は?すんません、昨日は午前中開店休業状態だったんです(泣)
でも当人は意に介せず、もっと焦れよとしきりに耳元で囁くともう一人の自分を丸め込んで、のんびりして話をしてました。
その帰り、ふと京大農場(京都大学農学部付属高槻農場)へ立ち寄り、スケッチしたのがこれ。

以前このブログでも書いたが、絵の中心にある建物、農学部学舎には思い入れが多々ある。それこそ中学の美術部在籍のときから、ここへはしょっちゅうスケッチに来た。三十五年以上も前の話だ。以来何枚この建物を描いただろう。そして今日でその数が又一枚増えた。
しかし市内でもこれほどの洋館は他にないだろう。冬の夕方、夕陽に照らされたガラス窓にケヤキが美しい陰を落としている。素敵な場所だ。
ところが実はここ、平成12年に移転が決まっている。木津のほうらしい。辺り一帯は「安満宮遺跡」として保存されるらしいが、この建物については結論が出ていないらしい。
是非、このままここで時を刻んでいてほしいと思うのは私の我が侭だろうか。

この建物入り口で売っていたここで出来た柿を一袋買って帰る。瑞々しい甘い柿だった。