懐かしの喫茶店

先日、グッチを駆って懐かしいところへ行ってきた。

交野の国道にまだトンネルが無かった頃、この店の横の細い道が国道でえらい難所だった。二十年以上前のことだ。ダンプとトラックの離合が出来ず大渋滞になったイライラを押さえるため、この店に飛び込んだんだっけ。

外観もそうだが店内もあの頃とほとんど変わっていない。私の記憶が正しければだが。
ちょうど二時になって、それぞれの時計がややタイムラグを持ちながら音を立てだした。中に一つ実家にあったのと同じ時計がありシミジミとした気持ちになった。

店を出てバイクに跨がろうとした丁度その時、カップルの二人が近づいてきてグッチを褒めてくれた。女の子のほうが大変気に入ったようで何度も「かっこいい」を連発してくれる。男のほうも気に入ったらしく、メーカー名やどこの国のバイクかとかいろいろ質問攻めにあう。最後は写真も撮ってもらいそれはそれで嬉しかったのだが、その男性、口を開くたびに「おっちゃん」という言葉からはじまる。もう何度も何度も「おっちゃん」「おっちゃん」の連発である。確かにおっちゃんど真ん中の私もさすがに辟易してしまい、挨拶もそこそこに退散。次の目的地、夢工房へ急ぐのであった。

若作りしてても、ホントに若い子からはおっちゃんなんだという厳然たる事実の壁にうなだれるのであった。