誕生日の決意も新たに一週間を過ごす。18日からは信州へキャンプを兼ねて自転車で走る

七月十三日(月)
晴。非常に暑い。本日は五十一回目の誕生日なり。あまり嬉しくは無いがそれでも記念にオリンパス、ペンE-P1を買う。
ファインダーの無いデジタル一眼なり。交換レンズも秀逸。小ぶりな本体なので持ち運びに便利である。カメラ道楽はデジタルになれども変わりなし。

夕食は豪華なり。刺身、鱧、牛カツ等。食後にケーキもある。

五十代は自己本位に生きる(利己ではない)、強烈な努力をする。



ETCカード紛失届出す。

七月十四日(火)
快晴。関東甲信越梅雨明けとのこと。外は陽射しが痛いほど、暑し。シャワー四回す。
本日筋トレのみ。

七月十五日(水)
晴時々曇。
患者の一人から瓶をもらう。糠漬けに使う。この患者は御歳九十二歳なり。他にもフランスの写真集などももらう。達者な人であるが最近急に弱りが目立ってきた。心配である。故郷が佐久なのでこの連休訪ねてみることにする。写真をたくさん撮って渡したい。

昼休みに一走りする。山間は涼しい。帰るのが嫌になる。

夜、また平家読み始める。

七月十六日(木)
午前中晴、午後一時降雨あり。日没まで暑し。
早朝から洛南病院へ行く。薬が一色減る。症状改善の兆しアリ。嬉しい。
しかし何故か疲労感が出て、午後の野村證券はキャンセルす。目論見書は貰ってあるので後でこちらから連絡を入れることにして大山崎駅前の喫茶で朝食を摂る。帰路に高槻警察署に立ち寄り、車庫証明を貰う。ミニは来週にでも取りに行くことにする。実はこの署の駐車場にフロントナンバーの無いグチャグチャの車が置いてあり、七八人の警官と手錠を掛けられた茶髪若者が検分中である。

どうやら数日前に市内で起こった交通死亡事件の犯人と思われる。未明に職質を振り払って急発進し、三人乗り原付と衝突、原付の少年少女二人死亡、一人意識不明。車もはずみで横転という劣悪な事件である。
何とも遣る瀬ない事件である。変に青空が明るく見える。
午後から気分を取り直そうと自転車を漕ぐも、センサーを思い切り蹴って破壊してしまう。
週末の信州はこのピナレロで行くつもりなのでガムテープの応急では埒が明かんと自転車屋へ。部品を新品からもぎ取ってもらい、ついでにホイールのガタを見てもらい、BBのオーバーホールもしてもらい、伸びきったチェーンを交換(レコードの10sは在庫が無いらしく、コーラスだったかケンタウルだったかにする)してもらい、我がピナレロは復活した。一年で走行距離一万キロを突破したので流石にあちこちガタが出ていたようだ。
祇園祭宵山には行けず残念。

七月十七日(金)
早朝激雨。一日中曇、時に降る。
新しいETCカード届く。明日からの信州の高速代が助かった。
さすが、向こうも仕事なり。今週末には何が何でも間に合わせると思っていた。

七月十八日(土)
晴時々薄曇。暑し。
午後より蓼科に向かう。仕事が終わったのが遅かったのと途中高速渋滞でかなり遅くなり、白林台キャンプ場に着いたのが八時を回るも、仲間は待っていてくれた。感謝して早速風呂へ行き汗を流す。その後BBQで深夜まで歓談。
話を聞き合える友のいる嬉しさ。大感謝なり。コテージにて一泊。夜中寒し。

なかなか高原らしい良いキャンプ場なり。今後も是非利用したい。

七月十九日(日)
朝雨。後曇風強し。
朝食の後、仲間と別れ車にて一人大荒れの麦草峠を越えて佐久に入る。

全国道で標高二位を誇る麦草峠。今日は悪天候で異様な空模様である。寒し。
早々に退散し、佐久に入った頃には天気急激に回復し好天となる。

佐久は前出の高齢患者の故郷なり。当人が再びこの地を訪れる事はもう出来まい。はるか昔の故郷の物語を多く語ってくれた彼女に、どうしても佐久を見せたいと思いここへ来た。聞き語りを頼りに多くの写真を撮る。目の前には古ぼけた家並みがあるばかりだが、私には往年の喧騒が聞こえてくるように思えた。


その後、旧北国海道、海野宿へ。ウダツで有名な街並みなり。保存が良く映画のセットのようだ。
名物はくるみ蕎麦、くるみ牡丹餅。午飯にする。


夫々違う店にて喰う。大変美味い。店の対応も良い。

街並みの骨董屋で見かけた猫。表情に風情あり。
最近猫が流行りのようだが、我が家の猫は全く品格に欠けるものばかりだ。他人の鑑賞に値しない。
が、飼い主としてはそれでも可愛いのだが。

ユックリ散策の後、今日の宿へ向かう。車山高原のペンションなり。

美ヶ原経由で行くも、美しいのはこの辺りまで。山の上は猛烈な霧(ガス)で数メートル先が見えず。緊張の連続であった。

やっとの思いで到着。

このペンションはオーナー夫妻が自転車乗り(トライアスロン)で宿泊客も今日は自転車乗りばかり。
中にはプロの競輪選手達もいて、夕食時には自転車の話題ばかり。なんと件のプロ達はこの悪天のなか、麦草峠で練習してきたらしい。驚きである。八が岳を一周してきたという若者も。という事はこの人も麦草峠攻略したという事か。
驚嘆である。
夜はツール・ド・フランスコンタドールが山岳を制し、お決まりのポーズ(ばきゅ〜ん)でゴールしたことを確認し就寝す。明日はいよいよビーナスライン走行である。楽しみである。