一休みの雨

先の台風17号がもたらした風で田んぼの稲が倒れたおかげで、先日より稲刈りをしています。今日も午後から刈ろうと思っていたんですが(午前中は絵画教室)朝から雨。教室は屋外スケッチ(二料山荘)を予定していたので、これは残念ながら急遽室内に変更しましたが、田んぼ仕事は骨休めの雨になりました。

例年より一週間ほど早いので、心持ち若いように思います。でも今年は豊年の予感がします。

脱穀を済ませた納屋を掃除して母屋に帰る庭に街中では珍しくなった大きなカタツムリ発見。

やはり雨に似合うやつですな。


うちの田んぼの畦では未だ曼珠沙華彼岸花)が咲き誇ってます。ちなみにこの彼岸花モグラ除けとして畑や畦に植えたものなんですが、江戸時代にはなんと飢饉対策としても使われていたそうで宮本常一の著書にも何日も水に晒して解毒したものを食したとあります。ちなみに沖縄の百姓も薩摩藩から米を作ることを禁止され(米は配給で替わりに密輸に使うサトウキビを強制的に作らされていたらしい)毒のある蘇鉄を食べて飢えをしのいだとあり、百姓は今も昔も大変だったのだと美しいこの花を見るたびに思います。


面白いもので、ある田んぼでは相当酷く稲が倒れているのに、その隣の田では一本の被害もないということがちょくちょくあります。父親は風の道筋があるのだといってますが、不思議なことです。


この案山子は近くの小学校の児童が作ったものです。ここは学習田なんです。しかし学習するのは田植えの時と稲刈りにちょこっとやってきてワイワイ楽しく騒いで帰るだけ。これでは米は楽しんでいるうちに簡単に出来るものと勘違いされてしまいます。子供達に耕作の苦労を伝えてこそ、米の有り難さや農業の素晴らしさを理解させられると思っているのですが。

それにしても、カッコいい自転車ですね〜♪ さすがトーエイ。手前味噌ながら惚れ惚れします。えへへ。