今日一日

5時いったん起床。何だかあまり起き上がりたくない気分だったので昨夜寝ながら読んでいた久生十蘭の続きを読む。先日古本で手に入れた全集。字が小さいのと本が重いので読むのに苦労する。いつの間にか二度寝

6時半、完全に起床。今日は休日なのでノンビリ珈琲を淹れてそのまま嫁さんと取り留めのない話。梅ちゃん先生を見たあとは気になっていた庭木の手入れ。と言っても猫の額ほどの庭なんやけどね、ああなんというゆったりとした朝なんだろか。

10時、予てより懸案だったとある手続きのために京都地方法務局へ。

11時半、あっさりと申請手続き終了。
京都地方法務局のある荒神口にはかつて「しゃんくれーる」というジャズ喫茶があった。当時立命館大学の学生だった高野悦子が「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」と記した日記「二十歳の原点」に登場する場所だった。60年代学生運動の渦中において自身の揺れ動く心情を瑞々しい文章と詩で描いたこの本は自死という結末の鮮烈さもあって高校生だったの僕の心を鷲掴みにしてしまった。だから僕には「しゃんくれーる(本にはたしか「シアンクレール」)の赤いレンガ壁の建物はある種憧れにも似た存在だった。

12時、直ぐに帰るのもなんなので橋のたもとの「リバーバンク」で休憩。この喫茶店も大好きなところ。

松ヶ崎の「美玉屋」で「黒みつだんご」を買う。これ大好物である。

14時半、同じ絵画教室の男性が入院されたと聞いていたので帰宅途中に立ち寄る。が、何と昨日退院されたとのこと、肩すかしだったがこれは嬉しい。なんでも心臓が悪かったらしくて他人事とは思われず心配していたので心から安堵する。
家に帰って少し寝る。

16時、自転車に跨がる。いつものコースに出かける。

偶然にも山間で見つけたササユリ。たった一輪だけ咲いていた。20年ほど前まではこの辺り一面に咲いていたササユリ。心無い乱獲によって今や風前の燈となった。だが一輪でもその芳香は強い。周囲には甘い百合の香が漂っていた。どうかこのままここに咲き続けていてほしい、心からそう思った。
今日は体調も今ひとつで漕ぎだして直ぐのころから胸に痛みが出たので無理をせずノンビリ走った。ただノンビリし過ぎて脚が冷えて来たので帰りに神峰山寺をこえて川久保別れまで上ってみた。

待ちに待った夕食(相変わらず一日殆ど一食)は嫁さんと西武で食べる。