連休二日目

連休初日の昨日は何とか天気がよいとのことで鞍馬、二ノ瀬へとスケッチに出かけてきた。最初は独りで行くつもりだったが、仲間のお一人から前夜にメールをいただき、それじゃご一緒しませんかと総勢六名でワイワイ賑やかに出かけた。路線そのものが絵になる叡山電鉄に乗り、辿り着いた鞍馬はやはり寒かった。観光客で混雑している鞍馬寺には目もくれず川沿いの畦道を歩きながら風景を探す。と、後ろが騒々しい。振り返ってみると皆さん一所に集まって何やら談笑中。引き返してみると、なんと川向の家の方が柿を持ってきてくれていた。大きな籠に一杯の柿で好きなだけ持っていっても良いと言われる。何個か甘えさせていただき、その場で一つにかじりついたらとても甘くて、味覚でも晩秋の鞍馬を感じさせていただいた。
さて、ここでは密かに目的にしていた欅の大樹がすっかり葉を枯らしてしまっていたので欲が湧かず、適当な野小屋を見つけて背景の紅葉とスケッチする。
それにしても寒い。だんだんと意欲が薄れてくるのを我慢出来なくなり(オシッコも我慢の限界)一旦終了。門前の「油屋」でにしん蕎麦と木の葉丼を食べて身体を暖め、しばし談笑。
食事の後、もう一度叡電にのって二駅戻った「二ノ瀬」で下車。ここにある素敵な銀杏を描きたかったから。


このスケッチブックは風景用の横長のものなんだけど如何せん、紙が画用紙のようで吸い込みやすく表面が細目なので滲みが汚くなってしまう(と腕の悪さをスリかえてみる)。淡彩でサラリと描く画風には合っていると思うが、べたべた塗ってしまう僕には不向きだった。よく考えれば、というかあまり考えなくてもパノラマワイドにしたければ普通の水彩紙の上下を切り詰めて描けばいいわけだ。昨日はしかもルーズなことをして、パレットにある筆だけしか持ってきておらず、しかもその筆というのが普段のコリンスキーじゃなく、使い倒したリセーブルの年期ものが一本だけ。あ、僕はまだまだ弘法さんの境地には至らないので筆は選ぶんです。
とりあえず鉛筆の素描も描いたのでそれと合わせてタブローを描きたいと思う。

今日は、先日のスケッチ(服部付近)をもとにきっちり描くことにする。

デジカメでも写しておいたのだが上手く写ってなくてあてにならないので基本的なプロポーションだけ参考にして描く。今回もグリザイユで起こしてゆくがあまり丁寧にはせず、勢いをつけて描きたい。


これは昨日返却してもらった糺ノ森を描いたもの。途中だったので仕上げてみた。