おたふくなのか?

てっきり風邪はもう治ったと思っていたのだが、木曜日のスケッチ会で天保山運河を描いての帰りから身体の様子がおかしくなってきた。しかし皆さんの手前辛い顔も出来ず食事をしていると、一人の方から「喉が腫れてられるんじゃないの?」と指摘を受け触ってみたらえらい腫れてるじゃないか。現金なもので異変を意識してしまうと余計しんどくなるもので、高槻駅から贅沢してタクシーで帰宅。すぐに布団に潜り込んで嫁さんの帰りを待つ。悪寒がしてきたので体温を測ると39度オーバー!久しぶりの大台である。顎全体が痛みだして口が開かない。程なく嫁さん帰宅し、状況説明してもう一度布団に入る。エアコン、加湿器、ヒーター総動員である。
おかしい、ただの風邪じゃないなこれは。先月には予防接種を受けていたのでインフルエンザとは考えにくい。とするとパラインフルエンザかウィルス性の耳下腺炎、も、もしかしてムンプス?!そう、ムンプスとは「おたふく風邪」である。青年男子で罹患するとウィルスは精巣に棲み付き生殖能力を無くすとされる(実際にはそんはことはない。両方の精巣がやられることはめったにない。しかし時として陰嚢肥大等を引き起こし、こちらのほうが恥ずかしい症状かも知れない)恐ろしい感染症である。が、ほとんど子供の時に罹患しているかワクチン接種で抗体が出来ているはずなのだが、今の症状は殆どムンプスである。
生憎、天皇誕生日で祝日のため高槻島本夜間休日診療所にタクシーで出かける。もちろん他人をウィルス暴露から防ぐためマスクをしっかりとしてゆく。
しかして、結果は・・・・ウィルス性耳下腺炎、舌下腺炎でおたふく風邪も否めないということだった。何れにしても非常に感染力があるみたいなので朝を待ってすぐに耳鼻科へ行くよう念を押されて帰った。その夜も熱は38度5分を下がらなかった。翌日仕方なく午前は休んで耳鼻科へ直行。おたふくだとしても治療薬はないのでとにかく安静にしておくよう言われ、薬とネブライザーを受けて帰る。そうそう、ついでに二年ほど前から左耳がガサガサいうことを告げると先生は丁寧に診てくれピンセットで何やら摘み出してくれた。髪の毛であった。二年もの間耳に入ったままの髪の毛であった。
帰宅するなり、鍼灸で自分治療開始である。灸が良く効いたように思った。午後から夜の10時まで診療したが喉以外は辛さはなかった。
そして今日、晴れが少し引いてきた。熱は37度7分とやや高いが一段落付けたようだ。で蜜柑を食べてみる。少し沁みるようだが美味い。うちで生った蜜柑である。市販のものより皮が硬いので次の一つはナイフで剥きかけて、ふと目が止まった。これを描こう。

外は雪が舞っている。ホワイトクリスマスか。