錦秋時速20キロ

昨夜、飼い犬の耳をふと触って驚いた。なんと普段は垂れてペラペラの耳が左だけパンパンに腫れているじゃないか。見た目は王将餃子、感触はぺったんヨーヨーみたいに。ほぼ間違いなく耳介血腫だ。そういえば掻いてたもんな。ということで今日は折角のArさんお誘いのツーリング企画には不参加として朝から動物病院へ。残念だが仕方がない。なにしろでかい老犬なので夫婦で連れて行かねばならず家内はペーパードライバーだから必然的に私が運転。案の定耳介血腫で注射器で溜まった血液を抜いてもらい、替わりに薬剤を注入して終わり。シリンジに50ccほど。また来週ということになった。ゴールデンのこの症状は少し厄介で遺伝的に無理して作られた犬種故、自己免疫疾患的に起こりうるので今後も観察が必要なのである。はぁ。
10時過ぎに帰宅して、このままジッとしているのも悔しいから、昨日手元に戻ったパナシクロ改ランドナーで近所を散歩してきた。そう、じつは昨日連絡がありすっ飛んで引き取ってきた。おう、一段と奇麗になって、って何にも変わってないんですけどね。でもリアディレーラーはミディアムゲージに変わりちょっとだけ精悍になったような気もするな。ちなみに2011年モデルのレコード、どうやらカーボン素材から以前の金属に変わるらしい。ん?やっぱりカーボンは強度不足だったってことか?ま、深くは追求しないでおこう。そのほうが身のためだ(笑)ということは2010年モデルのカーボンレコードは希少価値が上がるかも知れん。大事にせねば。ところで前回のブログの中でミディアムゲージは最大26丁とか申しましたが、これは間違いでした。現に今日28丁入れても大丈夫だったので謹んで訂正します。
久しぶりのパナソニック、はてさてちゃんと漕げるのかと思ってたのだが、日頃Q-Ringで回してたおかげでペダリングがスムーズ。というか身体が理解したというか、至って省エネで走れたように思う。

先ずは府道6号線を北上(いつもとおんなじ)

早速紅葉スポット発見。フロントバッグからカメラを取り出してパチリンコ。今日は紅葉を写しまくるぞと思ってます。


出灰(いずりは)別れにてもう一枚。
実は昨日京都の実家に母を介護しにいっていた折、本棚から懐かしい大学ノートを見つけてしまった。表紙にはマジックで「雑記帳」と立体的に描いてありその下にマル文字風に「My memories」とある。私が多分中学二年生頃に書いていた日記風のノートだった。ドキマキしながらページを開いてみると中にはペン書きのラフスケッチとか想像上の都市地図とか魚の解剖図とか何やら真面目に記入してある中に散文、詩とかも垣間見えるのである。
マリンドカスタ、歌え踊れ
マリンドカスタ 今夜二人
マリンドカスタ・・・
とか、しかしマリンドカスタとは一体何か?

真夜中に 眠られず
窓から部屋を抜け出して
その国道を 見下ろせる
丘の上から 月光に照らせれた
一本の光の車列を 見つめている
遥かなそのエキゾーストに 鼓動ふるわせて
何だこの甘いニュアンスは。これは当時からオートバイが好きだったのと稲垣足穂に傾倒していたため。いや〜赤面する。もう暫くは見ないでおこう。とういことで画像は公開しません。私にも青い時代があったのです。
その雑記帳の記述の中に一つ二つ自転車についてのことが書いてあり、今読んでみてもなるほどと頷けるものもあったりする。「自転車の旅は一日80キロから100キロの行程が望ましい。あまり距離を走ると疲れるし景色が見れなくなるのでつまらない」「なるべく飯ごうでご飯を炊くこと。安上がりだ」「防寒には新聞紙が一番良かった」とか書いてある。そして自転車の構造に就いて「未来の自転車。未来の自転車は30段変速くらいになっている。そしてこがなくても走るようになる」割と当たってる。

そしてこの間来た鍬山神社到着。この間の写真とほぼ同じ位置。

凛々しい姿が紅葉に良く映えてます。

ドウダンツツジとカエデ。赤色が微妙に違う。それにしても強烈に赤い。

そこから亀岡へ抜け、薬王谷を上り返す。ここから平均18パーセントの上り坂が亀岡カントリー入り口まで暫く続く。すべてシッティングで上がる。しかしあまり辛くはない。ペダリング矯正が出来ているらしいことはここで明らかになってきた。いくらフロントコンパクトとは言え荷物を含めて総重量20キロは超えている車体で上っているのである。楕円リングでの練習は正解だと思う。

まあ、こうして写真を撮りながら上っているので足を休めていることに違いはないけれど、こんなところだとそのまま通り過ぎるのは勿体ないでしょ。

ここは二料山荘といいます。元造り酒屋の建物を今は料理旅館として地元の人達が経営されてます。これからの季節、イノシシを喰わせてくれます。

のんびり50キロほどの行程を二時間半かけて回ってきた。ちょうど時速20キロというところか。やはりこれくらいの速さが景色を見ながらにはちょうど良い。