憧れの絵筆

水彩を初めてもう数年経つのですが、相変わらず思うようなものが描けません。子供の頃から習っていた油彩とはどうも勝手が違っていて、つくづくミミッチイ絵だなあと落胆しきりです。

今は主にF6を使っているのですが、如何せん、絵筆に持ち合わせがなく娘が小学校時代に使っていた教材の筆をずっと使ってきたんですね。それも6号が一番太いというとんでもない、まるで絵手紙でも描くような細さの筆で我慢して描いていたのです。


そこで、今日やっと時分の絵筆を買いました。
しかもあこがれのコリンスキー、ホルベイン製です。8号、10号の二本(手前の青い軸二本)。これだけで一万五千円ほど。とても高価な筆なんですが、コリンスキー毛は腰があって水をたくさん含んでくれて、描いていて嬉しくなってくる筆なんです。油彩用にもこの毛の筆があり所有していますが、細かい描写やタッチを演出するのに欠かせない筆の一つです。といっても今は油彩は描いてません。もうとにかくヘタクソだからだいぶ以前に筆を折ったのです。それでも高校時代に描いたルノワールの模写(エレーヌ・カーン・ダンヴェルス)はとある方に買っていただいたこともあるんですよ。その時使っていた筆がコリンスキーだったのです。ちなみに奥の一本はターレンス製のレンブラント、ラウンドです。リスの毛です。それを鳥の羽管(羽の付根の管)で巻いたフランスの古典的仕様の筆です。ついでに買ってしまいました。リス毛はもの凄く柔らかくてふんわりとしたタッチの描写になるのです。人物の肌を描くのにもってこいです。まあ、それだけの技量が備わればの話ですが。これらの筆も今までの筆と同様、大事に使って行きたいと思っています。どんな世界を描いてくれるのか楽しみです。
来週からは徹底的に人物モデルを描き込むつもりです。

暖かくなったらスケッチの旅でもしたいものです。