流れ橋は流れっ放しだった

週末に走る予定でしたので、その下見ということで木津川の流れ橋を見に行きました。

自宅から東に走り、名神の側道を梶原TNまで行ったあと、大山崎まで西国街道を走るつもりだったのですが、この西国街道、風情はあるのですが如何にせん、案外交通量が多いのです。しかも飛ばす車も割と多いので快適とは言えず、途中で山側へコース変更。

大山崎付近(島本町) 西国街道と柳谷参道との合流点
ここへ出ました。
その後またまた脇道へ

東海道本線を潜る極小隧道

中はレンガ作りだが線路拡幅の部分はコンクリ製
この古い生活隧道を潜ってサントリー山崎工場へ。

サントリー山崎工場 いつも美味しく頂いております、感謝
正門を入って行くと受付の方に声を掛けられました。写真だけ、という私に快く笑顔で頷いてくれました。
非常に美人な女性でした。というか私の好みにドンピシャでちょっとトキメイてしまいました(笑)大人げない。

写真撮影後、美人受付嬢に会釈してJRを渡る。

旧街道らしい風景だ
是従東山城国京都府に入る。うちからあっという間です。

山崎インターの向こうで国道171号を渡り、京滋バイパス側道から八幡の背割堤を越え、木津川自転車道を走ります。
京滋バイパスの側道は自転車兼歩道が広く、自転車道との接続も案外良く快適です。

京阪電車木津川橋梁 今では珍しいトラス橋 美しい
私は橋梁が好きである。それもトラス橋に非常に惹かれます。それはトラス橋が土木工学の英知の結晶だと思うからです。ウェールズにあるフォース橋、ロイヤルアルバート橋などはまさに近代遺産の傑作と言うべきだと思います。
現代では土木計算は全てコンピューターが弾き出してくれますが、一昔前までは計算尺を駆使して全て人間が計算したのです。たしかに今流行の一本マストのような斜張橋の強度計算はコンピュターがなくてはとても計算ができないものらしいですが、トラス橋に関しては殆ど人間自身の計算に由るものなのです。私はそこに感動を覚えるのですね。以前私の患者さんで日本有数の橋梁建築会社の設計士で元専務のかたに、手掛けられた橋の設計図を観せて頂いたことがあるのですが、図面というより分厚い一冊の大きな本といったほうが適当で当たり前ですが全て手書きなのです。全てが美しい作品でした。それも計算され尽くした作品なのです。図面が輝いて見えました。ちなみにこのかたの設計で和歌山県に通称「カエル橋」という橋があります。実は業界の著名な賞に選ばれた橋なんですが御本人曰く「あれは一部の専門家から痛烈に批判された、でもあんなユーモアもたまには良いでしょう、わはは」とのこと。美しい橋はその設計者の思想から美しいということでしょう。またJR山陰本線保津峡にある五つの橋もこのかたの設計、旧国鉄の厳しい注文に設計で答えた話や、当時でも景観を考えて、敢えて錆色に塗装した(実際は鉄骨の表面を強制的に酸化させてある)ことなど興味深い話も伺っています。地図に残る仕事は憧れます。

去年の水害で無惨な姿を晒す流れ橋
程なく流れ橋に到着。自宅から一時間弱。案外近いものです。
しかし、構造上流れて当然の橋とはいえ、復旧工事の形もありません。可哀想な姿です。昔々ここで時代劇の撮影があり彼女と観に来たのを思い出しました。対岸の堤防上で長いこと車を停めて・・・むふふ・・・おっとと。
冬枯れの景色はモノトーンの過去の情景というところでしょうか。妙に感傷的になりました。
ついでなので四季彩館に立ち寄り一服。全く疲れてませんが取り敢えず缶珈琲。

帰りに、八幡のたこ焼き屋、噂の「いっちゃん」へ初顔見せ。和風あっさりたこ焼き、美味でした。しかし熱すぎて口の中を火傷してしまいました(笑)お腹が減っていて慌ててしまったんですね。店主の通称ロンゲオヤジさんも気さくなかたで記念写真を撮ってもらいました。今度はグッチで参上したいと思います。
ほんとは平日はお休みなのに開いているのは何故かというと、何やらテレビの撮影だそうです。マドカヒロシが来ているそうで、しばらく店にいるよう勧められたのですが、用事もあったのでお暇しました。
午後二時過ぎに帰宅。大寒というのは名ばかりの春のような一日でした。