第一回 飛鳥の性神を訪ねて

何気なく通り過ぎる街角にも、また景勝地や古寺社嶺の片隅にも人知れず佇む銅像石碑の類があるのをご存知だろうか。
意識しないと見落としがちな、あるいは普段は何か立ってるなぐらいの気持ちでしか見ないこれらのモニュメントでも、当然レッキとしたそこに建つべき謂れがあり、制作者が魂を込めて製作した作品である。その思いに立った時、我々は深い感動を覚えるのである。
そこで今年からは巷に点在する有名無名のモニュメントを訪ね、その来歴、謂れを独自評価で鑑賞してゆきたいと思う。

先ずは第一回目として
先日、友人のH氏とふたり飛鳥坐神社(あすかのいますじんじゃ)と飛鳥寺とを散策して来た。
オートバイで来るH氏に現地で落ち合う旨メールをして先に神社の駐車場へ到着した。



神社入り口にある浄めの手洗いの造形も何やらシンボリックだ。
ここ、飛鳥坐神社性神事の奇祭「おんだ祭」で有名である。


陰陽石は境内のあちこちに散在する。


素朴な味わいがあるこれらの石に厭らしさはない。


これは猿石と非常に似ている。兄弟か?


子孫繁栄、五穀豊穣を祈って


祠も下にもちゃんとあります。


そして奥の院のそのまた後ろ手にひっそりと鎮座まします大陽根!
恐れ入りました。

飛鳥坐神社アスカイマスジンジャ■
奈良県高市郡明日香村大字飛鳥字神奈備708番地