いよいよ田植

五月三十日(土)
薄曇。午前中仕事。午後からいよいよ田植する。
オバタから植えてゆく。やはり最初は毎年ぎこちない。水の具合を見ながら株間、深さを調節する。
しかし調子が決まれば後はどんどん植えてゆく。指し苗、手直しのなるべく少なくなるよう気を遣いながら植える。
次いで一気にオオマチも植えにかかる。夕刻、外回りを残して休憩。けんずいにはバナナとスポンジケーキ。茶。
今日はこの二枚の田で終える。

田植機を納屋に仕舞う頃、西の空が暗黒になる。義父の自転車を借りて帰る。帰り着いた途端驟雨、落雷。
この辺りでは西からくる雷は怖いという。まさにその通り。

迅雷に一瞬木々の真青なり

夕立のやみたる頃の迎え傘

ちなみに文中にあるオバタ、オオマチというは田の名称なり。他にミチノハタ、イチコクジ、等あり。
日本人にとって田植は神事でもある。よって日を選び、沐浴斎戒とまではいかぬが心清めて行なう事が肝心。
実際きちんと植えれば収穫も上る。自然は見抜いているのである。


阿保徹先生の本読む。納得。零時猫と共に就寝。

五月三十一日(日)
午前中少雨。後風吹き晴れる。
今日は水の具合悪く、田植は見送る。
思わぬ時間が出来たので午飯の後、自転車を引き取りに行く。

七ヶ月を要して完成した車体。

パナソニックチタンフレーム。メイドインジャパンフレーム、柏原工場の熟練工ハンドメイド自信作。シクロクロス用。しかし去年のうちにオーダーしておいて良かった。今注文したら約十万値上げしているらしい。
ネームも入れてもらう。字体がありきたりだったか。

問題のフリーカセットも見事に収まる。12〜29丁の超ワイドレシオ。
一番の拘り、手組みホイール。リムはマビックオープンプロにカンパレコードハブ。このハブを手に入れるまで数ヶ月要する。

コンポーネンツは基本カンパレコードだが、ブレーキはシクロクロスの為シマノカンチレバー。レコードにカンチは無いのだ。しかし、案外良く効く。このブレーキとダボのあるところがレーサーと大いに違うところ。場合によっては32cタイヤにキャリアも取り付け可能。その汎用性があえてシクロクロスにした所以だ。

ボトルケージもチタンに拘る。この状態で総重量8.5キロ。軽い。

全体にモノトーンなのでバーテープは派手に仕上げる。エンブレムのPが誇らしげ。ちなみにピナレロもPだな。

早速走ってくる。70キロ程。

漕ぎ出しはやはりピナレロに比べてもっさりした感じだがスピードに乗ると速い。下りは並みのレーサーを千切ることも出来そうだ。ちょっと気を入れて67キロ。それ以上は怖いのでやめる。
25cタイヤはコンファタブル。ホイールベースがレーサーに比べて長いので取り回しもゆったりとしている。
とにかくシルキー。チタンに手組みホイールは大正解。
しかもリア29丁、パスハンしまくってやりたい。

夜に兄から電話あり。六月中旬に帰京するとの事。

一茶を読んで就寝、十二時半。