冬晴れの琵琶湖

今日はよく晴れた。昨夜もあまり眠れず今朝は寝坊をした。遅い朝の珈琲を淹れたあとこのまま無碍に貴重な午後を過ごすのもイヤだったし、陽射しもなんとかバイクでも寒くなさそうな感じだったので懸案だった水彩画の素材を求めて琵琶湖を訪ねた。瀬田から草津辺りの湖畔をウロウロして数十枚の写真を撮る。

唐橋付近の水辺には季節の使者であるユリカモメが群れている。人慣れしていて相当近づいても逃げない。よく見るとフォルムの美しい鳥だ。傍にベンチがあったので日向ぼっこのように座ってしばらく群れ飛ぶ姿を眺ていたが、いつの間にかウトウトと。

とにかく気持ちが良い日和だ。心に沈んでいた感情の澱が少しずつ昇華されてゆく、そんな日和だ。
そうだ、と思いついて膳所にある湖魚専門店「馬杉」に電話して鰻を二本注文しておいた。この店の鰻は日本一という人もいるくらい美味いのだ。三時半に取りに行くと告げて草津方面へ走る。


今日は写真を撮る事が目的なので遠くへは行かない。矢橋帰帆島の水路沿いを撮る。何げない水辺や枯れた葦や雑木の立ち木を撮る。打ち捨てられた廃船を撮る。超高画質コンデジ DP2 merrill の画像を観て、水彩画でももっと質感の表現がしたくなってその資料になるものを沢山撮る。

三時半を少し過ぎた頃に馬杉に到着、ちょっと大きいのを二本選んでゴリの佃煮も足して八千円ちょっと。スーパーで買うより相当値が張るが、味は次元が違う。圧倒的に美味いので奮発しても絶対損はない。
愛想のいい女将さん、お嫁さんとしばし談笑して傾きかけた陽に向かって帰った。
http://youtu.be/Kfm6ksNyXD4