山のたまごと歴史の道ポタ

昨日は自転車仲間が立ち上げたポタ企画(実際はポタとは程遠い)に参加させてもらい、帰路はワガママで独り離脱、どうしても超えたかった峠を走ってきました。企画は伊賀の山の中にある「いっぷく茶屋 山のたまご」に行き卵料理を楽しもうという消費エネルギーのほうがはるかに多い企画、しかしここは前回なんと準備中だったことから参加の皆さんはそのリベンジに燃えていた曰く因縁付きだったのです。
しかしうちでは嫁さんが近くの介護施設で働くようになったため、朝の用事が多くなり集合場所に遅刻せずに行くのは不可能、なのでドタ参扱いで自転車を車に積んで頃合のところで停めてゆく計画にして出発。頭の中の計算でJR三山木あたりで駐車場を探せば第二集合場所のJR奈良線、玉水駅で合流できるはずと読んだのですが、三山木あたりには駐車場がなく(田舎すぎて)、15分ほどうろついた挙句、駅前スーパーの店員さんに事情を説明しそこの駐車場に駐車させてもらう事に。アリガタイ忝い。帰りには必ず買い物させていただきます。
しかし、玉水駅には人影無し、時間が10分ほど過ぎていた。よししかたない、後を追いかけよう。大正池の登りでは追いつけないので163号、5号と先を急ぐ。で、和束のローソンで無事合流。
そこから10台の列車で5号、307、422と走り桜峠を越えて諏訪にある「山のたまご」に到着。

30分ほど待って、やっと入店。結構人気ありますね。

定番メニューの親子丼、結構ボリュームあります。さすがに美味かった。食後ちゃっかりボトルにお茶を拝借しました。

全員集合!もう、この人たちと走ると、とんでもなく高速列車になるので要注意です。特に真ん中で腕組んで不気味な薄笑いを見せるSkmcさん、その右隣で妙なポーズを決めるCboさん、左端のモーモーMymさん、赤いジャージのお二人Yjさんと息子さん、もう手がつけられません(笑)それとCboさん、最後の上りで最後尾からゴボウ抜きはやめて下さい(笑)地獄のプリンセスMkrnに笑顔でパスされた直後だったので折れました(泣笑)

さて帰路は皆さんとお別れし、独りお目当ての峠に向かいます。ところが道が新しくなったのもあって(ガーミンの電池も切れて)取り付きが判らず、結局いったん伊賀上野まで下り、138を向こうから上り返すはめに、あぁ〜!仕方ないのでいきなりの10パーセントの坂をエッチラエッチラと上って行くと

道端にポリタンクを沢山持った人達が集まっていたので、立ち寄ると「天吹山の霊泉」とある。早速一杯飲ませてもらうとこれが美味い。しっかりボトルに詰め込んで再出発。

峠への道を左折し、いよいよ九十九折れの急坂に差し掛かった時、何か変な事に気付きました。どうもハンドルが遠いような、そういやサドルからギコギコ異音も聞こえてくる。確認してみると。何やこれ!?サドルがえらい後ろになってしまっている。ほんと今日はガーミンの電池切れといい、どうかしているな。猛省。

アーレンキーでボルトを締め直し、気持ちも締め直して黙々と上る。しばらくするとまた道端に助け水発見。今日はノンビリ走る予定のためここでも立ち寄り。頭から水をかぶってみる。ひゃ〜!冷たすぎる〜!

いよいよ峠も近づいた。

ハイ到着。御斎峠です。「おとぎ」あるいは濁さずに「おとき」峠と読みます。司馬遼太郎の街道シリーズにも登場する名峠なんです。付近には山口誓子の句碑も立ちます。「切り通し 多羅尾寒風 吹き通る」とあり郷愁をそそります。

峠から下り基調の道を走り、多羅尾集落へ。途中の小川には黄色のアヤメが咲いていました。奇麗です。

振り向くとこんなところに磨崖仏発見。近くに愛宕講の石灯籠が苔むしていて、歴史ある街道なんですね。

多羅尾は江戸時代、代官所があり代々多羅尾氏が代官を務めていたんです。近くに刑場跡もあり昔のよすがを今に伝えています。
この店でここから先の三国越林道への取り付きを教えてもらい、小休止。

案外あっけなく林道に入り、上り基調の道を走ると野殿地区。ここらあたりから茶畑がちらりほらり。

のどかな風景に癒されます。

少しきつい上り道を上ると童仙房。明治に家督を没収された氏族救済のためにこの地を開墾、入植させたらしい。世が世なら何不自由なく暮らせたものをこんな山奥に入植し開墾に汗したとは、牧歌的な名前とは裏腹に悲しい歴史が刻まれているのです。
童仙房を過ぎると道はいよいよ和束までの長い下り。道も整備が完璧でアスファルトも張り替え直後な感じ。それまでの疲れが吹っ飛ぶ気持ちよさ。ちらちらと南山城村も遠望でき大爽快。

あっという間に和束へ帰ってきました。時刻は4時半。ここからは5号、163号、24号とつないで帰ります。基本下り基調ですが車が多くあまり愉快ではありません。無理をせずノンビリ走ります。
木津川を渡る橋を一本間違えてしまい(いつもここでは間違えてしまう。相性が悪い場所とでもいうんでしょうか)、気が付くと三山木駅と反対に走っていてかなり時間をロスしましたが6時過ぎ無事に車まで帰りました。お礼もこめてこのスーパーで買い物をし帰宅。7時半ころでした。